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2014年2月11日第53回 フレンチブルドッグの腰痛と麻痺

もう一人の家族

フレンチブルドッグやブルドッグ、パグ、ボストンテリア。
この子達に共通しているのは何でしょうか?お鼻が短い?

実は尻尾が短くよじれているのです。この子達の特徴で可愛いのですが、大変深刻な問題が隠されています。右巻きと左巻きがありますが、これは脊椎に異常があるためなのです。脊椎が半分作られずにきちんと出来上がったほうから異常のある方に曲がる。半側脊椎と言われています。

その困った脊椎の変形は尻尾だけでなく、頸椎から腰椎の間はどこにでも発生します。
その中でも断然多いのがフレンチブルドッグの胸椎変形。形成不全(きちんと形が出来上がっていないこと)です。これが原因で、神経を圧迫し、痛みが起こります。そして震えて動けない。脚の動きがおかしくなる。突然麻痺になるなどの症状が発生します。

また、フレンチブルドッグはダックスフントと同じ脊椎ヘルニアになりやすい犬種で、軟骨異形成犬種と言われており、椎間板が神経を圧迫する脊椎ヘルニアも起こします。こちらも痛み麻痺が起こります。脊椎ヘルニアグレード5と診断され、脊椎の手術を受ける例も多いのですが、上記のような脊椎奇形を併発していると手術をしても立てなくなることもあるのです。さらには、線維軟骨栓塞症、進行性脊髄軟化症など検査を行っても診断がつかない病気が潜んでいることもあります。

舌をかみそうな恐ろしい名前の病気が続きましたが、フレンチブルドッグはそんな病気をもっていると認識して暮らすことで、少しでも危険を減らせるのではないかと思います。