わいワイ がやガヤ 町コミ 「かわらばん」

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2014年2月12日重労働だった?フリーガン体験ツアーって??

マンハッタン夜9時45分、フリーガン体験ツアーが始まった。外気温は零下を下回っている。ゴミが山積みのスーパー裏口付近に集合した。一般歩行者がチラチラ見ながら通り過ぎていく。そばを走る車中から野次を飛ばす人もいた。数十人ほどいた私たちは正体不明の怪しい団体だったに違いない。よこ1列に並びフリーガンとは何か?の説明を代表の女性が話し出した。簡単に解釈すると、〝反資本主義型のライフスタイルを基に、大量生産・大量消費・廃棄を続ける社会に抗議している団体〟となるだろうか。まだ食べられる食品を規定によって廃棄している行為を浪費と呼び、物をムダなく使い切ろうと訴える。

1番.フリーガン代表、発起人が話している様子。  2番.ゴミ袋に入っているパン。 3番.ゴミ袋の中を探してみつけた食べられそうな物。 4番.フリーガン実行部の人が話している様子。 5番.スーパーの前に出してあるゴミ袋。 6番.捨ててあるゴミ袋に入っているパン類。 7番.袋の中のゴミを選別している様子。 8番&9番.みんなでゴミ袋を開けてなかを調べている様子。

1番.フリーガン代表、発起人が話している様子。
2番.ゴミ袋に入っているパン。
3番.ゴミ袋の中を探してみつけた食べられそうな物。
4番.フリーガン実行部の人が話している様子。
5番.スーパーの前に出してあるゴミ袋。
6番.捨ててあるゴミ袋に入っているパン類。
7番.袋の中のゴミを選別している様子。
8番&9番.みんなでゴミ袋を開けてなかを調べている様子。

ニューヨークでは「フリーガン」の知名度は高く、私の知人はみんな知っていた。テレビや新聞でもたびたび取り上げられているからだ。この日も海外報道番組の取材クルーが参加していた。
まずゴミ袋の選別や開け方を教えてもらった。中身の見えない黒い厚手のゴミ袋を外から触って見当をつけてから開ける。やたらめったに袋は開けない。あとで閉じやすいように袋を破かないようにするのがルールだ。
しかしストリートに捨ててあるゴミ袋を開けるのには勇気がいった。薄暗い街灯をたよりに恐る恐る中をのぞき込む。ゴキブリやネズミが飛び出して来たらどうしよう、などと想像を膨らませながら。寒い気候も手伝ってゴミは臭くなく、幸い?にも汚物に触れることはなかった。リンゴやオレンジが入っているのを確認し、手にとって品定め、色が少しわるいが腐った匂いはしない。参加者みんなで手分けしてサーチしたゴミから沢山の食品が出てきた。空き箱の上に積まれた食品を眺めながらさらに詳しいスピーチを聞いた。
フリーガン達はホームレスではない。ほとんどが定職につき生計を立てている。エコロジー観点から参加しているメンバーもいるという。食品だけでなく、生活雑貨や電化製品も拾ってきて修理し使う徹底ぶりに感心した。
別のスーパーや商店へ移動を繰り返し、袋に入りきらないほどのリサイクル食品を手に入れた。自宅へ持ち帰った人がほとんどだが、私は重い袋をさげメンバー達とホームレスシェルターまで引率され寄付した。終了したのは夜中12時、ヘトヘトだ。ゴミと格闘するのは重労働だった。