わいワイ がやガヤ 町コミ 「かわらばん」

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2018年10月30日―maikkaさんの気まぐれブラジル便り―Vol.4

サンパウロの目抜き通りであるパウリスタ大通り。デパートやオフィスが立ち並ぶ片側三車線のこの大通りが、毎週日曜になると歩行者天国になります。例えると、御堂筋が日曜に歩行者天国になるというところでしょうか。普段は車がびゅんびゅんと走っている道路のど真ん中を歩くのは、なかなか気持ちがいいものです。

そんな日曜のパウリスタ大通りで、先日長男が通う幼稚園のイベントがありました。ブラジルの一大イベントであるカーニバルの前の週に、幼稚園のみんなでカーニバルパレードしちゃおう!というもの。ポルトガル語で届いたプリントを翻訳ソフトで解読してみると、集合時間、場所とともに「涼しい服を着て、日焼け止めを塗って、さあ私たちのカーニバルを楽しもう!」と書かれています。え?結局何をするの?具体的に何をどうやってするのかわからないまま、とりあえず行ってみようと迎えた当日。

集合場所に少し遅れて到着すると、どうやらそれらしき集団がいます。プリンセスのドレスを着た女の子やスパイダーマンの恰好をした男の子。そして子供たちと同じく、いや、それよりもむしろ派手な衣装を着た大人たち。キラキラした羽を背負ったひときわ派手な衣装の人がいるなぁと思ったら、長男の担任の先生でした。
集合時間を過ぎても何か始まる様子はありません。日本ではあって当然の朝の挨拶、点呼、園長先生のお話、今日のスケジュールと注意事項の説明、なんてものは全てナシ。どうすればいいのかわからず戸惑っていると、おもむろに集団が動き始めました。どうやら今からこの集団で大通りを行進するようです。

サンバのリズムで太鼓と笛の音が鳴り響くと、みんな楽しそうに行進していきます。行進といっても規則正しく歩くわけではなく、それぞれ好きなように踊ったり、紙吹雪を散らしたりしながら、楽しく歩きます。20分ほど歩いて元の場所まで戻ってくると、どうやら終了の雰囲気。もちろん、終了だからといって何か声掛けがあるわけではありません。

なんとなく始まって、なんとなく終わる。終始グダグダのイベント。でもなぜか、大人も子供もみんな楽しい!みんな笑顔!そんなイベントでした。日本流に慣れてしまっていた私たちには、とても新鮮で楽しい時間でした。