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2014年2月12日「タトゥー漢字」って外来文化的なおしゃれ?

娘のかかりつけ小児科医は行くたびにプレゼントをくれる「お注射、よくがまんしたね~」と泣かなかったご褒美として手渡されたのは、プリンセスのタトゥーシール。プリンセス大好きな娘はニコニコと大喜びだ。タトゥーシールとは水でぬらすだけで肌にピッタリ貼れるシールのことで、2~3日もすると自然に取れる。

近所のスーパーへ行った時だった。レジ打ちをしている若いお姉さんの腕をみると漢字で「真愛」とタトゥーが彫ってある。なんじゃこりゃ、鏡文字(さかさま)になってるわ…。でも、あえて間違いは伝えなかった。きっとお節介な誰かが間違いを指摘してあげているだろうと思ったから。でも面白いので写真は撮らせてもらった。これを見る限り、彫り職人が漢字を知らないことは明白で、めちゃくちゃな文字を彫られていることが気の毒に思えた。漢字を使わない人たちにとって「タトゥー漢字」は外来文化的なおしゃれ?スピリチュアルな要素も含んだファッションなのか「悪女」「台所」「愛人」「自完」「飛」、意味の分かるものから、分からないものまで幅広かった。

公園を散歩していると立ち話をしていた30代くらいの男性をみかけた。なにやら首に大きなタトゥーがみえる。呼び止めて話を聞いてみた。両サイドのタトゥーを指差しながら「最愛の娘の名前、数年まえに亡くなったんだ」と話は続いた。生涯忘れないように生きていくには、どうすればいいか悩んでいたとき「タトゥーだ」と、ひらめいたらしい。身体の一番目立つところに証を刻みたいと迷ったあげく、決めたのは首。近所のタトゥー店で45ドル(約5000円)を支払って彫ってもらったそうだ。発想がいかにもラテン系で笑ってしまいそうになったが、彼らはいたって真面目で堂々としていた。

一緒にいた娘が「あの人、首にタトゥーシール貼ってるね」と言う「これは取れないタトゥーシールなのよ」と言っておいた。