わいワイ がやガヤ 町コミ 「かわらばん」

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2014年2月12日日米、叱り方の違いは…?

 

アメリカでは子どもの叱り方に対して気をつけなければいけない。叩いたり、殴ったりは絶対ダメだ。幼いころは私も躾という理由で親に叩かれたり殴られたりした。ときには遊びと称し唾を落とされたりもした。夕方門限に遅れて帰って来たというだけで家に入れてもらえなかったり、いま考えると異常性さえ感じる厳しいやりかたに思う。現代では受け入れられない子育てであり、アビュース(虐待)という扱いになるだろう。最新の育児本を読み取ると、まず子どもがいけないことをしたら話し合いをする。話をちゃんと聞いてあげる姿勢が求められる。しかし頭では理解していてもこれがなかなか難しい。子どもが理解できる言葉を選んで愛情をもって話すなんてことは忍耐力を要することだからだ。

アメリカの学校ではあらゆる手段でそれを徹底している。少しのフィジカルコンタクトが発生すれば問題になり、担任が校長に報告し、そのあと親も呼び出される。先月こんなことがあった。うちの子はピーナッツアレルギーがあってナッツ類を一切口にしないのだが、クラスの男の子がピーナッツをうちの子の傍にわざと持ってきて食べた。そして無理やり口の中に入れようとしたので「やめてよ!」と何度もやめるように言ったそうだが、男の子は聞き入れなかった。それを見ていたクラスメイトも証言し、男の子は校長室に連れていかれた。アレルギー体質の子どもに対する配慮が欠けるという理由で親も呼び出されたのだ。

学校では臨床心理医が「友達との関わり方」を授業で教えている。絵本などを使いながら分かりやすく説明している。例えば、大声で話さない(乱暴な話し方に聞こえるから)、嫌なことを言われたら即その場を立ち去ろう(問題回避、もめごとが大きくならないようにする為)、プライベートに関わることを言われたり聞かれて不快になる環境にいないようにする、つまり強制されたり自尊心を踏みにじられたりすることがあってはいけないと教育している。まさか全ての事項を子ども達がちゃんと理解しているとは思えないが、難しいトピックを教育現場で取り上げていることに驚いた。

近所で起こった事件なので紹介しておく。母親が子ども二人を乗せて車を運転していた。後ろの座席でケンカを始めた二人を注意するため大声で怒鳴って叱りつけた。車を横付けしていた人がその様子をみていて警察に通報。すぐにお母さんは捕まった。いやいや、ここまでくると過剰反応しているようにも思うが、公共の場で子どもを叱ったりするのもご法度なのだ

日本ではあたりまえにしていること、例えば入浴もそうだ。こちらでは対応が違う。うちの子はまだ6歳だが、女の子なので主人と一緒にお風呂に入らない。今まで一度も一緒にお風呂に入ったことはない。家庭内で入浴するんだからOKと思うかもしれないが、異性が一緒に風呂に入るのはご法度とされている。主人も娘と入浴なんてとんでもない!と思っているので、お風呂には女性のみOKという方向でやっている。