わいワイ がやガヤ 町コミ 「かわらばん」

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2014年2月12日保護者の子どもに対する責任の重さは…?

6歳になる娘は「エリーちゃんと遊びたい~!ママお電話して」と頻繁にせがむようになった。親同士が約束をして遊ばせることをプレイデイト(Playdate)とよぶが、うちに遊びに来る場合、学校まで迎えに行き自宅に連れてきて、事前にチェックした好みのおやつを食べさせ、部屋でおしゃれごっこや手芸をして過ごすのが好きみたいだ。家でおとなしく遊んでいるからといって、ちょこっと近所まで買い物へ出かけたりはできない。30分でもダメなのだ。NY州の法律がそれを禁じている。私はリビングでTVを観たり夕食の用意をしながら、部屋にいる子ども達を気にかけながら、遊びに来ている子どものお迎えが来るのを待つ。地元警察によれば、12歳頃まで子どもだけ残して出かけてはいけないそうだ。

こっちの小学生は子ども同士で通学をしたり、友達の家を訪ねたりすることはない。治安が良い悪い関係なく公道を歩かせるのは危険だからだ。保護者は子どもにつきっきり。公園で遊ぶ時もベンチで座って待っている。学校がはけたあとのお稽古やレッスンの送迎もしなくてはいけないので、私の1日は送迎だけでかなりの時間を割かれる。

こんな生活をしている娘が日本へ行くと驚きの連続だ。小学生低学年らしき子どもが通学している様子をみて、コンビニでひとりでおつかいをしている子どもをみて、自転車に乗ってどこかへ走っている子どもをみて「あの子のママはどこ?どうしてひとりでいるの?」としきりに聞いていた。はじめは「さぁ(ママは)どこにいるのかな」などとはぐらかしていたが、そこらじゅうで見かける子ども達の姿を真似するように“外へ出歩いてもOKなの?”と聞いてきた。滞在中は近所を好きなように歩きまわらせてやりたいけど、まだ無理だと思う。私の心は複雑だった。