今や日本人の4人に1人がスギ花粉症といわれています。しかし花粉症の諸症状は、早めに適切な治療を行えば軽減することができます。辛い季節を少しでもラクに過ごせるよう、花粉症の初期治療について「やすだ耳鼻咽喉科」の安田大作院長に伺ってみましょう。
「例年、スギ花粉の飛散は早いところで2月上旬から始まり、症状は2月下旬ごろから表れます。花粉症の初期療法の開始時期は発症の2週間前が望ましいとされていますから、まさに今が治療開始のタイミングですね。治療は薬の内服によって症状を軽減する対症療法が中心です」
「炭酸ガスレーザーで鼻粘膜への処置を行う治療法で、健康保険が適用されます。所要時間は片側10分、両方で20分ぐらい。鼻の中にガーゼを入れて表面のみを麻酔するので、痛みはほとんどなく入院も不要。処置の後、状態が落ち着いて効果がはっきりするまで1カ月ほどかかりますが、大部分の方が症状の軽減を実感されるようです。治療の効果は1~2年続きます。レーザー治療は、複数のアレルギー原因により年中鼻の調子が悪い方や、症状が春先から長期にわたって続く方に適しています。レーザー治療も花粉症の症状が表れる前に行う必要があるので、お早めにご相談ください」
「アレルギーの原因物質のエキスを、ごく薄いものから徐々に濃度を高めながら定期的に体内に入れることにより、原因物質による過敏性を低下させる方法です。従来の注射に加えて、一昨年には口腔内に薬を含む舌下免疫療法が新しく認可されました。ただ年齢や開始時期などの制限があり、まず専門医での検査が必要です。舌下免疫療法は保険が適用されますが、治療期間は一般に3~5年かかり、長期間にわたり花粉症と向き合う治療法といえます。ご希望の方は当院までご相談ください」
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