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2014年2月12日お葬式 その2

葬儀が済むとその日のうちに遺体を埋葬する。フューネラルホームと霊園は離れたところにあるので列席者達が大移動。それぞれの車に分乗しハザードを出しながら、縦一列になって走行移動する。先頭に霊柩車、うしろに10台以上もぞろぞろと関係車両がついていく。高速道路を走るときも、のろのろでゆっくり走行した。車列を乱さないようにと信号無視して市街地を突き進んだ。

やっとの思いで到着。みると敷地は広大で道が通っていてストリートネームがついている。迷子にならないための目印だ。青々とした芝生に整然と墓石だけが並んでいる。ストリートネームを辿りながら車で横付けし、さっき掘ったばかりであろう深穴の側に並んだ。あとで土を戻す作業で使うショベルカーも待機している。霊柩車から棺桶をおろして聖職者が祈りを捧げ、すぐにがたいのいい管理人達が棺桶に紐をかけて静かに深穴に提げた。順番にスコップを渡され土をかけていく。棺桶が土でかくれるまで見届けた。

アメリカ人は家族いっしょに入る墓を用意しない。よっぽどの富豪や地元名士となれば別のようだが、一般的には故人の意思を尊重するかたちで埋葬される。例えば今回のようにお爺さんが亡くなったが、お婆さんが健在の場合。お爺さんの墓の横にスペースを確保して、いずれはここに…となるらしい。夫婦は並んで埋葬されるようだ。ちなみに今回亡くなった人の父母はどこに埋葬されたかと聞いてみると、フロリダ州らしい。

日本のように誰がどこの墓に入るとか、墓を守るとかいうカルチャーはない。法要や墓参りする習慣もない。故人を日々心の中で偲べばそれがなによりの供養だと考えているようだ。