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2018年9月10日―maikkaさんの気まぐれブラジル便り―Vol.3

金曜日は『フェイラ』の日

ブラジル サンパウロでは『フェイラ』と呼ばれている青空市が各地で開催されています。場所によって曜日が異なるのですが、我が家の近所では毎週金曜日になると、いつもは普通の道路だった通りに露店がずらっと並び、朝7時からお昼過ぎまで活気にあふれます。

『フェイラ』には、野菜、果物はもちろん、肉、魚、卵だけでなく、鍋などの雑貨を売る露店も出店します。ブラジルに住んで実感するのは、果物が本当に安くておいしい!マンゴー、バナナ、スイカ、パイナップル、どれも甘くてジューシーです。フェイラの中を歩いていると、果物ナイフを持ったお兄さんが店先に並んでいる果物を一口分切って、試食をすすめてきます。バナナなんて一本丸ごと差し出されて、「食え」と。豪快!

このあたりは日本人駐在員の家族が多く住むエリアということもあり、魚屋さんでは「マグロ、サーモン、刺身」、肉屋さんでは「トリモモ、ササミ、皮あり、皮なし」なんていう日本語が飛び交います。スーパーよりも新鮮な食材が手に入るので、近所に住んでいる日本人のお友達に会わない日はなく、買い物に加えてコミュニケーションの場としても機能しています。

道路上にたくさんのお店が並ぶ。新鮮な野菜や果物がたくさん!

思い返せば日本にいた頃は、ご近所づきあいというものはあまりありませんでした。仕事が終わったら、急いで保育園へお迎え、その後スーパーへ立ち寄って必要なものだけパパッと買って、急いで家へ戻る。スーパーの店員さんと「今日の夕飯は何にする?」なんて話したことはないし、ご近所さんに会うこともめったになかったように思います。

毎週金曜の午前中しか開いてないなんて、いつでも買えるスーパーと比べれば不便であることには違いないのですが、不便だからこそ、そこに人が集まって活気があふれる場になるのかもしれません。

さあ今日は金曜日。今日は誰に会えるかな?